往年のクライマー(元登攀倶楽部の会員)によるブログです。
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甲斐駒ヶ岳・大武川~赤石沢~A・Bフランケ赤蜘蛛ルート~奥壁左ルンゼ
★甲斐駒ヶ岳・大武川~赤石沢~A・Bフランケ赤蜘蛛ルート~奥壁左ルンゼ
1975年12月11日-20日◇登攀倶楽部◇パーティ=青木寿、宇都宮行志、大柳典生
11日、赤石沢下部からデポなしによる完登を目指して、大武川大堰堤手前から歩き始める。大武川は水量多く高巻きの連続で苦労し、赤石沢に入るまで2日を要する。
13日、大滝は右岸壁を3Pで越し、さらに連続する滝を登りAフランケ基部の岩小屋へ。
14日、8時発。岩小屋裏からハーケンを掘り出して登る。人工20米と雪壁を登り大凹角に取りつく。壁にほとんど雪がなくセカンド、ラストはアイゼンなし。恐竜カンテ上の大テラスでビバーク、16時。
15日、7時半発。上部大垂壁からブッシュ帯を登り、Aフランケ頭の岩小屋でビバーク、15時半。
16日、Bフランケ取付8時。1P目と第一バンド上のスラブは雪壁と化している。第二バンドに半雪洞を掘ってビバーク、17時。
17日、8時発。Bフランケ最後の横断はボルトが抜けていて打ちなおすが、利いていずもう一本並べて打つ。11時、奥壁第一バンドに出て中央稜基部でビバーク。
18日、7時半発。左ルンゼはF1右端より取り付くが最初から悪い。2P目はF1の氷壁を直登する。F2も悪く時間がかかる。F3を登り2.7バンドでビバーク、17時。
19日、7時半発。F4を越し、ボロボロのチムニーを抜け中央稜に横断する。中央稜を3Pで黒戸尾根に出、甲斐駒頂上着、12時半。駒津峯、双子山を縦走し食糧、燃料切れの状態で大平小屋に逃げ込む、16時。
20日、戸台へ下山する。好天にめぐまれ、A・Bフランケはハーケン、ボルトもふえており楽であった。3ルート中では左ルンゼのF1、F2が最も登りごたえがあった。
(「岳人」347号(1976年5月)記録速報より)
赤石沢を登る
赤石沢の大滝
大滝の上
Aフランケ
Aフランケの大凹角1ピッチ目
Aフランケの大凹角を登る
上部大垂壁を登る
Bフランケ
奥壁
奥壁左ルンゼに取り付く
奥壁左ルンゼF1
第2バンド
F2
F3
F4
甲斐駒ヶ岳の頂上にて
パートナーの青木氏(左)と宇都宮氏
1975年12月11日-20日◇登攀倶楽部◇パーティ=青木寿、宇都宮行志、大柳典生
11日、赤石沢下部からデポなしによる完登を目指して、大武川大堰堤手前から歩き始める。大武川は水量多く高巻きの連続で苦労し、赤石沢に入るまで2日を要する。
13日、大滝は右岸壁を3Pで越し、さらに連続する滝を登りAフランケ基部の岩小屋へ。
14日、8時発。岩小屋裏からハーケンを掘り出して登る。人工20米と雪壁を登り大凹角に取りつく。壁にほとんど雪がなくセカンド、ラストはアイゼンなし。恐竜カンテ上の大テラスでビバーク、16時。
15日、7時半発。上部大垂壁からブッシュ帯を登り、Aフランケ頭の岩小屋でビバーク、15時半。
16日、Bフランケ取付8時。1P目と第一バンド上のスラブは雪壁と化している。第二バンドに半雪洞を掘ってビバーク、17時。
17日、8時発。Bフランケ最後の横断はボルトが抜けていて打ちなおすが、利いていずもう一本並べて打つ。11時、奥壁第一バンドに出て中央稜基部でビバーク。
18日、7時半発。左ルンゼはF1右端より取り付くが最初から悪い。2P目はF1の氷壁を直登する。F2も悪く時間がかかる。F3を登り2.7バンドでビバーク、17時。
19日、7時半発。F4を越し、ボロボロのチムニーを抜け中央稜に横断する。中央稜を3Pで黒戸尾根に出、甲斐駒頂上着、12時半。駒津峯、双子山を縦走し食糧、燃料切れの状態で大平小屋に逃げ込む、16時。
20日、戸台へ下山する。好天にめぐまれ、A・Bフランケはハーケン、ボルトもふえており楽であった。3ルート中では左ルンゼのF1、F2が最も登りごたえがあった。
(「岳人」347号(1976年5月)記録速報より)
赤石沢を登る
赤石沢の大滝
大滝の上
Aフランケ
Aフランケの大凹角1ピッチ目
Aフランケの大凹角を登る
上部大垂壁を登る
Bフランケ
奥壁
奥壁左ルンゼに取り付く
奥壁左ルンゼF1
第2バンド
F2
F3
F4
甲斐駒ヶ岳の頂上にて
パートナーの青木氏(左)と宇都宮氏
by touhanclub
| 2016-01-18 01:48
| 大柳典生の部屋