往年のクライマー(元登攀倶楽部の会員)によるブログです。
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穂高・屏風岩第ニルンゼ~中央カンテ下降~第一ルンゼ
★穂高・屏風岩第ニルンゼ~中央カンテ下降~第一ルンゼ
1975年1月2日~4日◇パーティ=木下誠(骨と皮)、大柳典生(登攀倶楽部)
2日、横尾発5時半。右岩壁下部の雪壁を登り展望台へ。好天なので右岩壁の計画を急遽変更してニルンゼに入る、9時。ルンゼの下部3分の2をしめる雪壁は状態よく、ノーザイルで高度をかせぐ。途中、残置ハーケンのある小滝も簡単に越す。チムニー状滝の下でアンザイレントップは空身で、狭いチムニーに詰まったきのこ雪を切り崩し残置ハーケンを掘り出す。人工で苦労しこのチムニーを抜けると雪壁になり洞穴内に入る。次は雪壁を登る。3P正面の壁は脆いので左の潅木まじりの雪壁を登る。40mで稜線に出る、13時。大休止の後中央カンテの下降開始15時。2PのクライムダウンでAフェイスの上に出る。そこから4回の懸垂をしてビバーク。
3日、さらに懸垂5回て基部の雪壁に降り立つ。横尾まで下る。
4日、中央力ンテを登ってきた寺井功(高稜会)と3人で一ルンゼに向かう。ビバーク用具は持たず3時半に横尾出発。一ルンゼに入り横断バンドのやや下でアンザイレン、6時。ヘッドランプの明りで雪壁を2P登る。次の核心部2Pもチムニー登りをすることもなく奥に詰まった氷を登る。氷雪壁はピックのカーブが有効で快適そのもの。最後のチムニーを越え屈曲点着7時半。ここからの雪壁はラッセルもあまりなく、ノーザイルてドンドン登る。上部に行くと日が当たり雪が腐り、岩峯の下で再ぴアンザイレンして雪壁を右に横断する。さらに潅木帯を1P登り稜線に出る、9時20分。最低コル経由で横尾着13時。両ルンゼとも絶好のコンディションにめぐまれ雪崩の不安なく快適な登攀を楽しめた。
(記・大柳典生)
屏風岩右岩壁
右岩壁直下
第2ルンゼを登る
チムニー状滝を越える
屏風岩中央カンテを下る
第1ルンゼ屈曲点を抜ける
第1ルンゼ上部を登る
第1ルンゼ最奥部の雪壁を登る
1975年1月2日~4日◇パーティ=木下誠(骨と皮)、大柳典生(登攀倶楽部)
2日、横尾発5時半。右岩壁下部の雪壁を登り展望台へ。好天なので右岩壁の計画を急遽変更してニルンゼに入る、9時。ルンゼの下部3分の2をしめる雪壁は状態よく、ノーザイルで高度をかせぐ。途中、残置ハーケンのある小滝も簡単に越す。チムニー状滝の下でアンザイレントップは空身で、狭いチムニーに詰まったきのこ雪を切り崩し残置ハーケンを掘り出す。人工で苦労しこのチムニーを抜けると雪壁になり洞穴内に入る。次は雪壁を登る。3P正面の壁は脆いので左の潅木まじりの雪壁を登る。40mで稜線に出る、13時。大休止の後中央カンテの下降開始15時。2PのクライムダウンでAフェイスの上に出る。そこから4回の懸垂をしてビバーク。
3日、さらに懸垂5回て基部の雪壁に降り立つ。横尾まで下る。
4日、中央力ンテを登ってきた寺井功(高稜会)と3人で一ルンゼに向かう。ビバーク用具は持たず3時半に横尾出発。一ルンゼに入り横断バンドのやや下でアンザイレン、6時。ヘッドランプの明りで雪壁を2P登る。次の核心部2Pもチムニー登りをすることもなく奥に詰まった氷を登る。氷雪壁はピックのカーブが有効で快適そのもの。最後のチムニーを越え屈曲点着7時半。ここからの雪壁はラッセルもあまりなく、ノーザイルてドンドン登る。上部に行くと日が当たり雪が腐り、岩峯の下で再ぴアンザイレンして雪壁を右に横断する。さらに潅木帯を1P登り稜線に出る、9時20分。最低コル経由で横尾着13時。両ルンゼとも絶好のコンディションにめぐまれ雪崩の不安なく快適な登攀を楽しめた。
(記・大柳典生)
屏風岩右岩壁
右岩壁直下
第2ルンゼを登る
チムニー状滝を越える
屏風岩中央カンテを下る
第1ルンゼ屈曲点を抜ける
第1ルンゼ上部を登る
第1ルンゼ最奥部の雪壁を登る
by touhanclub
| 2016-01-12 17:14
| 大柳典生の部屋